墓じまい|後悔のないように手続きについて、お引っ越し先の事!

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墓じまい
墓じまい

お墓の管理事務所で働いて、勤務歴8年目になるペルと申します。

お墓の後継者がいないから墓じまいしたいのですが、どうしたら良いですか?
こんな相談が多くなってきたと感じています。

本当に墓じまいしなければならないのか?

  • 後継者がいない!
  • 子供が女の子で後が途絶える!
  • 引っ越しをしてお墓が遠くなってお参りに行かれなくなった!
  • 旦那も亡くなってしまい子供まで亡くなってしまい私しかいない!
  • 両親の為にお墓を建てたのですが主人の方のお墓があるので1つの墓にしたい!
  • 娘が独りいるのですが、お嫁にいってしまい自分の代で途絶える!

現在は、核家族化により複雑な思いを抱えてる方が多くなってきています。

墓じまいをする時は、お墓を解体・撤去して更地にして管理者に使用権を返還しなければなりません。

お墓に納められているご遺骨を勝手に取り出して別の場所に納骨することはできません。
また、勝手に廃棄することもできません。行政手続きが必要になります。

お墓のある場所には、専属の石材店が入っている場合が多くて勝手に撤去工事が出来ないことがほとんどです。

まずは、墓じまいする前にお墓を管理している事務所やお寺様に一度相談して墓じまい(撤去費用)がどのくらいかかるのか?見積もりを出してもらうのが良いかと思います。

※ 宗派を問わない霊園などにお墓がある場合は、わりとスムーズに墓じまいできますが、檀家墓地の場合は、お世話になったお寺様に相談をしましょう。

寺院トラブルを避けましょう!

お寺様に相談せずに勝手に墓じまいすることはできません。
長い間お世話になったお寺様に必ず相談してくださいね。

また、お寺様によっては離檀料を請求されることがあります。
金額(離檀料)についても必ず確認しておいてくださいね。

お墓で働いているとこんなことがあるんです。
こっちのお墓に引っ越したくても離檀料を120万円請求されてできない。

離檀料は明確な基準がないんです。
金額に納得がいかない場合は、お寺様などと話し合う事です。

国民生活センター
墓じまい 離檀料に関するトラブルに注意 ≫

この記事では、手続きの流れやご先祖様のお引越し先についてのご案内です。

継承者(名義人)だけで墓じまいすることを決めてしまうとトラブルに発展することがあります。
親族間で十分な話し合いをしましょう。

お墓で働いているとこんなことがあるんです。
お墓まいりに来たら墓がない!

亡くなった方に対する思いは人それぞれです。
親族に相談せずに墓じまいを行うのは避けましょう。

お墓を継承してくれる人を考えてみよう。

本当にお墓を継承してくれる人がいないのか?

お墓がある所の事務所やお寺様に確認して血縁関係は、どこまでなら継承できるか確認してみましょう。

もしかしたら墓は高額なので譲ってほしいという親族が現れるかもしれませんので、墓じまいする前に親族に相談してみましょう。

一般的な例なのですが、現名義人(所有者)から見て4親等までなら良い事が多い。

埋葬(納骨)する時は、埋葬証明書が必要なように改葬する時は、改葬許可証が必要になります。

お引越し先で改葬納骨をするときに改葬許可証を提出する必要があります。

改葬許可申請書受入証明書を持って、お墓がある場所の管轄かんかつである役所に行き改葬許可証を入手してください。

市町村役場(役所)によって改葬の手続きが異なるため、お墓がある場所の管轄かんかつである役所に改葬に必要な手続きや書類を確認しましょう。各自治体のホームページでも確認可能です。

改葬許可申請書とは

改葬許可申請書は、お墓がある場所の管轄かんかつである役所に提出する書類になります。お墓のお引越しに関する届け出書類のことです。

  • 現在、お墓がある場所の管轄かんかつしている役所に提出する
  • 現在、お墓(改葬元かいそうもと)の管理者の署名捺印が必要です
  • 改葬先(引っ越し先)の住所が必要です
  • 書類が2パターンある(ご遺骨が1体の場合・ご遺骨が複数体の場合)
  • 書き間違えがあるかもしれないので少し余分にもらいましょう。

改葬許可申請書の用紙の取り寄せ方

改葬許可申請書の用紙は管轄かんかつの役所に置いてあります。

役所に取りに行く

役所が近ければ改葬許可申請書の用紙を取りに行くのがおすすめです。

その際に分からないことを聞けば役所の方は丁寧に教えてくれます。

郵送してもらう

役所に行かれない場合は、改葬許可申請書の用紙を郵送してもらえるか確認してみましょう。

確認その1
お墓がある所の事務所やお寺様が事前に用意していることがある。
電話で確認して送ってもらえるように頼んでみましょう。

確認その2
お墓がある場所の管轄かんかつである役所に電話して郵送方法を確認する。
役所から郵送してもらう場合は、返信用の封筒に切手を貼って送ることになりますので、事前に役所に電話して確認をしましょう。

役所に行かれない場合は、どちらかの方法で郵送してもらいましょう。

インターネットからダウンロードする

近年は、改葬許可申請書の用紙がインターネットでダウンロードできる所が増えてきました。

ダウンロードの注意点
パソコンにプリンターが付いていて、A4サイズで印刷できる環境が必要です。

お墓がある場所の管轄かんかつである役所を検索してみてください。

検索例:横浜市 改葬許可申請書 ダウンロード

受入証明書とは

受入証明書とは引っ越し先の墓地管理者に発行してもらう証明書類です。
改葬受入証明書などとも呼ばれています。間違いなく遺骨を受け入れますよと証明する書類です。

  • 現在、お墓がある場所の管轄かんかつしている役所に提出する
  • 引っ越し先の墓地管理者から印鑑をもらう必要がある
  • 改葬許可申請書の中に、受入証明書が必要な時にはその旨の記載する

引っ越し先のお墓を決めてから引っ越し先の墓地管理者に受入証明書を発行してもらえます。

市町村役場(役所)によっては、墓所使用契約書や墓所永代使用承諾証などで受入証明書の代わりとしてくれるケースもあります。受入証明書が必要ではない場合もあります。各自治体のホームページでも確認可能です。

改葬許可証を引っ越し先に提出する!

改葬許可証とは、既に埋葬(埋蔵)されているご遺骨を引っ越しする場合に必要な証明書です。

埋葬(納骨)する時は、埋葬証明書が必要なように改葬する時は、改葬許可証が必要になります。

改葬許可証がない場合は、遺骨を別の場所に移すことはできません。

改葬許可申請書 = 現在、お墓がある管理者に署名捺印をしてもらう必要があります。
受入証明書 = お引越し先の墓地管理者に発行してもらいます。

改葬許可申請書受入証明書を持って、現在の墓地などがある管轄の市町村役場(役所)で改葬許可証を発行してもらいます。

墓じまいするにもご先祖様(遺骨)の引っ越し先を決めなければなりません。

ご先祖様(遺骨)を引っ越し先をお考えなら。
・永代供養墓 ・樹木葬(じゅもくそう) ・海洋散骨 などがあります。

まず資料請求をしてから、じっくり考えてみましょう。

永代供養墓とは?

核家族化や高齢化が進んだ現在では、残された家族への負担を減らしたいと永代供養墓を選ぶケースが増えてきています。

一般のお墓は、家族や親族が供養しますが、永代供養墓の場合は、お墓の持ち主に代わって寺院や霊園の管理者が永代に渡って供養をしてくれます。

基本的には管理費なしの契約となるものがほとんどなので、お墓を継承する必要がなくなります。

費用は、遺骨の数によりますので、まとめて見積りを出してもらいましょう。

お墓の継承問題があるなら現在のお墓が無縁仏になる前に永代供養墓に引っ越してもよいですね。

永代供養墓のメリット

  • 後継ぎがいない人でも契約できる。
  • 自分の為に生前に申し込みができる。
  • お参りする人がいなくても無縁墓にならない。
  • お墓を管理する手間がかからない。
  • 宗教を問わず利用できる。
  • 一般的なお墓とくらべると費用が安いです。

永代供養墓のデメリット

  • 一度、納骨されると遺骨を取り出せない。
  • 親族の理解を得にくい。
  • 他人の遺骨と一緒(合祀)に埋葬することに抵抗を感じる場合がある。
  • お遺骨を粉骨してコンパクトにしてから埋葬する場合があるので抵抗を感じる。
  • 墓じまいなどで埋葬人数が多い場合は高額になりやすい。

樹木葬とは?

近年は、樹木葬を希望する方が増えてきました。

雑誌やテレビ番組などで終活情報が取り上げられているので、樹木葬じゅもくそうという言葉を聞いたことがある方も多いと思います。

樹木葬とは、ご遺骨の周辺にある樹木を墓標として故人をとむらう方法です。

墓石の代わりに樹木をシンボルとし、樹木は、桜や紅葉、ハナミズキなど。

樹木葬とは言っても樹木ではなくて、芝生、草花、ガーデン風などもあります。

近年さまざまなタイプの樹木葬が登場しています。

自然にあふれて、明るくて、そうんなイメージが湧いてきますね。

樹木葬メリット

  • 継承者がいない方も安心できる。
  • 自然の中で眠ることができる。
  • お参りする人がいなくても無縁墓にならない。
  • 基本的には戒名不要、俗名のままで良いです。
  • 散骨のなかで最も安価なのが樹木葬です。

樹木葬デメリット

  • 一度、納骨されると遺骨を取り出せない。
  • 一般のお墓と違いお参りしづらい。
  • 納骨方法が墓苑によって異なる(骨壺から出して埋葬する・骨壺ごと埋葬する)
  • お遺骨を粉骨してコンパクトにしてから埋葬する場合があるので抵抗を感じる。
  • 墓苑によって墓まいりや法事を行えない場合もある。

海洋散骨とは?

海洋散骨とは、「祭祀の目的をもって、故人の火葬したあと、その焼骨を粉状に砕き散布することをいいます。」
(一般社団法人日本海洋散骨協会のガイドラインより)

人が亡くなるとお墓に埋葬するのが当たり前と思いますよね?

近年では、墓じまいの一環として海洋散骨の人気が高まっています。

海洋散骨は違法ではありません。

ルールやマナーを守ればどなたでも行う事ができます。

受入証明書ではなく散骨証明書を交付してもらいます。

お墓で働いているとこんなことがあるんです。
父の遺言で海にまいてくれと言われたのですが、寂しいのでお墓に納骨します。

ご遺骨が手元になくなってしう為、ご家族の間でしっかりと話し合いをすることが大切です。

また、ご遺骨をすべて散骨してしまうと手を合わせる場所がなくなってしまう為、少しだけペンダントなどにして残す方法も考えましょう。

海洋散骨は、お墓を持てない方や墓じまいでお悩みの方に最適な見送り方法とされています。

全国エリア

全国の海域に対応する数少ない散骨のプロ業者
【 参考記事 】 みんなの海洋散骨
こちらでご紹介しています ≫

ご紹介エリア

東京 横浜 湘南 横須賀 真鶴 銚子 南房総 高松 ハワイ グアム
【 参考記事 】 シーセレモニー
こちらでご紹介しています ≫

海洋散骨メリット

  • 一般のお墓と違って、維持や管理をしなくて済む。
  • 自然散骨は、継承者がいなくて困ることがない。
  • 新しくお墓を建てるよりも費用がおさえられる。
  • お寺様との付き合いがなく、管理費を支払う義務もない。

海洋散骨デメリット

  • 粉骨の義務がある為、粉骨することに抵抗を感じることもある。
  • 故人様のご遺骨を残すことができない。
  • お参りが行なえず後で寂しい思いをすることもある。
  • 遺骨をめぐり遺族間でトラブルになることもある。

墓じまいをする時は、お墓を解体・撤去して更地にして管理者に使用権を返還しなければなりません。

さまざまな事情でお墓を解体・撤去する場合は、誰に頼めばいいのか?

お墓の解体・撤去工事をする時は、墓苑に専門の石材店が入っていることが多く、勝手に工事ができない場合がほとんです。

まずは、お墓を管理している事務所やお寺様に相談をしてみましょう。

撤去工事は、お金がかかることなので、概算書や見積書を出してもらう事です。

閉眼供養とは?

閉眼供養とは、お墓に宿るご先祖さまや故人の魂を抜き取るための儀式です。 

宗派によって「脱魂式」とか「抜魂式」と呼ばれることもあります。

墓じまいに限らず位牌や本尊などの魂抜きをするなどもありますね。

閉眼供養をする場合は、寺院を手配して供養をしてもらう事になります。

仏教・神道・キリストなどの宗派があります。

魂抜きをする

菩提寺の場合は、お寺様にお墓の前で読経をしてもらい、法要を行うのが一般的です。

墓じまいすると決まったら、出来るだけ早く菩提寺(お寺)へ連絡をしましょう。

菩提寺がない場合は、墓苑を管理している事務所に相談すると寺院紹介をしてくれる事があります。

魂抜をきしない

魂抜きをしたくても出来ない方が多いです。

金銭的な問題がありますので、魂抜きをしなければダメな訳ではありません。

ご遺骨を取り出すときに手を合わせて、ご先祖様のとむらいをしましょう。

墓じまい後は、無宗派で行くのだから気にしないという方が多くなってきました。 

墓じまいを考える理由として「身寄りがない」「お墓を継承してくれる人がいない」「お墓の維持費が大変」「お墓が遠くてお墓参りが出来ない」ということがあるようです。

身寄りがなくて自分独りで問題を解決するのは、大変なので墓苑の管理者に相談をしてみましょう。

墓じまい:その①

お墓じまいするときに一番先に考えなくてはならない事は、引っ越し先です。

  • 永代供養墓
  • 樹木葬
  • 海洋散骨

墓じまい:その②

お引越し先が決まったら、手続きをします。

引っ越し先に必要な書類は、改葬許可書です。

墓じまい:その③

最後にしなければならないことは、お墓を解体・撤去して更地にして管理者に使用権を返還する。

墓苑に専門の石材店が入っていることが多く、勝手に工事ができない場合がほとんです。
管理者に概算や見積を出してもらって、費用を確認しましょう。

墓じまい:①②③をご説明いたしました。

墓じまいをする時は、独りで悩まず親族間で十分な話し合いをしましょう。

取り出した遺骨は、新たな供養方法がありますからね。

この記事が参考になれば光栄です。

この記事を書いた人

お墓の管理事務所で働くペルと申します。
勤務歴8年目の私が難しと感じた墓じまい。
どうするか悩んでいる方の参考になれば嬉しいです。




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