お墓の管理事務所で働く、勤務歴8年目のペルと申します。最近では、墓じまいの相談が本当に多くなってきました。
墓じまいに海洋散骨する方は、映画「世界の中心で愛を叫ぶ」のワンシーンの記憶があるのではないでしょうか。
この映画が、散骨を世の中に広げたきっかけになりました。
しかし!
どこでも自由に散骨できる訳ではなく、個人で散骨するのは実際のところ難しいです。
海洋散骨業者に依頼をして、クルーザーで散骨ポイントまで連れて行ってもらいましょう。
この記事では、後悔しないために海洋散骨のメリット・デメリットをご紹介いたします。
参考にしてもらえれば嬉しいです。
参考記事
墓じまいに海洋散骨を選択したら!どこの業者に頼めば良いか考えよう。
海洋散骨メリット
墓地を確保する必要が無い
新しくお墓を作る必要がないので、費用は安くおさえる事が出来ます。
先祖代々のお墓があれば良いのですが、新たにお墓を作ると小さいお墓でも150万円以上かかるでしょう。新たにお墓を作ると墓苑に支払う維持費や管理費が発生したり、お寺様に納めるお布施や納骨後もお金がかかります。
海洋散骨なら、こうした費用がかからないので、経済的な負担をおさえる事が出来るでしょう。
この先お墓を守る人がいらない
海洋散骨は、お墓がいらないので次の世代に負担をかけなくてすみます。
お墓を守るためには、次の世代に引き継いで管理をしてもらわなければなりません。次の世代が管理費を滞納して払わなかったりすると、そのお墓は無縁仏になってしまい合法的に撤去されてしまいます。
近年では、少子化により無縁仏の数はこれからより増加すると考えられます。
海洋散骨する方は、次世代に負担をかけたくないとお考えではないでしょうか。
お寺や霊園が破綻しても負担がかからない
お墓を持つと心配なのが、お寺や霊園が破綻してしまっった時です。
お寺や霊園が破綻する事って実際あります。
経営主体が宗教法人でも安心ではありません。自治体が運営する公園墓地でも破綻する例もあるんです。
こうなった時に一番困るのが、預けてある遺骨を引き取ってくださいと言われることです。すでに建ってるお墓を勝手に動かされる事はありませんが、経営が引き継がれて使用料が値上げされる場合があります。
海洋散骨なら、このような心配はないです。
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海洋散骨デメリット
お墓まいりが出来ない
海洋散骨すると、お墓がないので墓参りができないという事です。
命日やお盆など当たり前のように墓参りをしてきた人にとっては、墓参りが故人を思い出すきっかけとして重要でした。
故人の形跡を残すために遺骨をすべて海にまかないで、少しだけ残して仏壇などに安置するなど、何か工夫をすると良いでしょう。
ミニ骨壺やペンダントに遺骨を少しだけ残すのもおすすめです。
親族間のトラブル
単独で海洋散骨をしてしまうと親族間でトラブルに発展する事があります。
お骨を海にまくなんて考えられないと、意見の相違があることは珍しい事ではまりません。亡くなった方に対する思いは人それぞれです。親族に相談せずに海洋散骨を行うのは避けましょう。
親族間で十分に話し合いをして納得した上で進めるようにしましょう。
遺骨を粉々に砕くのに抵抗を感じる
海洋散骨をするためには、ご遺骨をパウダー状に細かく「粉骨」する必要があります。
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海洋散骨における遺骨の粉骨化の理由とその必要性について知ろう ≫
遺骨を粉骨をすることは違法でもなんでもないのですが、遺骨を粉々に砕くことに心理的な抵抗を感じる方もいます。
なんで粉骨するのか?
人の目に触れた場合、お骨は形がお骨と分からない程度に粉末化しなければんりません。一見して遺骨とわからないようにするためです。また自然の海へ早く還してあげるためでもあります。
まとめ:海洋散骨メリット・デメリット
海洋散骨は、どこでも自由に散骨できないので海洋散骨業者に依頼する事をおすすめします。
後悔しないためにメリットを知っておきましょう。
- 墓地を確保する必要がない。
- この先お墓を守る人がいらない。
- お寺や霊園が破綻しても負担がかからない。
後悔しないためにデメリットを知っておきましょう。
- お墓まいりが出来ない。
- 親族間のトラブル。
- 遺骨を粉々に砕くのに抵抗を感じる。
海洋散骨で後悔しないためにメリット・デメリットを紹介しました。
海洋散骨を考えている方の参考になれば嬉しいです。
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